色に従って
人為とはかけ離れた大自然のようなものに動かされたとき
私は首を垂れてそれに従う。

植物は思いもよらない色を内包する。
色の中に色があり、その中にもさらに色がある。
そこにあるのは無限の広がり。
草木で紙を染め、布を染め、
その中で見えてきたもの、
いや、導かれたもの。

それは昔から知っていたような
昔から思い焦がれていたような世界。
何か誰かが手を差し伸べる。
私は迷わずその手を握る。
見える世界を見たい。
見えない世界を見たい。
導かれて、色に従い、首を垂れる。
そして私は前を向いて、進む。

2025.雨水